なぜ生き物には感情があるのか?「インサイド・ヘッド」

今回紹介するのはマイベストオブピクサー「インサイド・ヘッド」です。
2024年に続編公開の情報も発表され期待が膨らんでいます。

「インサイド・ヘッド」はディズニープラスでサブスク配信中。
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あらすじ

ライリーは、笑顔が素敵な活発な11才の女の子。彼女の頭の中には5つの感情が存在する。

ライリーを楽しい気持ちにすることが役割のヨロコビ

嫌いなものを拒絶する役割のムカムカ

腹が立った時に怒りを爆発させる役割のイカリ

危険からライリーを守る役割のビビリ

ライリーを悲しませてしまうことしかできないカナシミ


感情たちは、頭の中の司令部で、ライリーを幸せにするため日々奮闘していた。ある日ライリーは、住み慣れた大好きなミネソタを離れ、見知らぬ街サンフランシスコで暮らし始める。不安定になった彼女の心は、感情たちに思わぬ大事件を起こす。



これみてポイント

頭の中と外、ふたつのストーリーのアンサンブル

物語はライリーの頭の中の感情たちの冒険と現実世界のライリーの生活のふたつのストーリーが同時に進んでいきます。


ライリーの頭の中では5つの感情と「思い出」、そして大切な「特別な思い出」がライリーの「性格の島」を作っているという関係をオープニングシークエンスでは実に手際よく説明しています。


感情ってうまくコントロール出来る人ばかりじゃないですよね。思った以上に人は感情に振り回されているということはあなたも知っているはずです。


これは感情たちの成長の物語であり、ライリーの成長の物語である。という入れ子構造になっており、それを見事にひとつにまとめた完成度の高い作品です。



脳内のせいなのね、そうなのね

頭の中はとってもカオス。

頭の中の情報は「考えの列車」が運んでいます。まるで遊園地のような「イマジネーションランド」には楽しい空想がいっぱいです。この映画では頭の中の様々な働きをワンダーなアイディアで表現しています。


でも、これは全部でたらめというわけではありません。

制作者たちは8人~10人の神経科学者たちと話しをした上で、自分たちの想像力のフィルターを通して作品を作り上げました。

あるあると笑ってしまうシーンもあれば、そういえばそんな経験が自分にもあった気がするというちょっと切ないシーンもあります。


原題「Inside Out」の意味

邦題の「インサイドヘッド」は”頭の中”という意味ですね。原題は「Inside Out」でちょっとだけ違います。


Inside Outは直訳すると”ひっくり返った”とか”裏返し”という意味ですが、この作品においてはもっと違う意味が込められています。


ライリーを悲しませることしか出来ないと思われていたカナシミの本当の役割を知ったとき、その意味が分かります。ぜひご覧ください。



作品概要

キャスト    

    エイミー・ポーラー (ヨロコビ), フィリス・スミス (カナシミ), リチャード・カインド (ビンボン), ビル・ヘイダー (ビビリ), ルイス・ブラック (イカリ), ミンディ・カリング (ムカムカ), ケイトリン・ディアス (ライリー), ダイアン・レイン (ママ), カイル・マクラクラン (パパ)

    

監督    

    ピート・ドクター

    

共同監督

    ロニー・デル・カルメン

    

脚本

    ピート・ドクター, メグ・レフォーヴ, ジョシュ・クーリー

    

製作

    ジョナス・リベラ

    

製作総指揮    

    ジョン・ラセター

    

音楽    

    マイケル・ジアッチーノ

    

吹替キャスト

    竹内結子 (ヨロコビ), 大竹しのぶ (カナシミ), 佐藤二朗 (ビンボン), 落合弘治 (ビビリ), 浦山迅 (イカリ), 小松由佳 (ムカムカ), 伊集院茉衣 (ライリー), 田中敦子 (ママ), 花輪英司 (パパ)

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