え?クロコダイルじゃなかったの?「シング・フォー・ミー、ライル」

 今回紹介するのは「シング・フォー・ミー、ライル」

バーナード・ウェーバーの児童書『ワニのライル、動物園をにげだす』とその前日譚の『ワニのライルがやってきた』を元に実写CG映画化したもの。

「シング・フォー・ミー、ライル」はAmazonプライムビデオで見放題配信中。




原題は「Lyle, Lyle, Crocodile」とライルとクロコダイルをかけているのですが、ライルの身体的特徴を見るとどうやらクロコダイルではなく、アリゲーターのような・・・。



あらすじ

ショーマンのヘクター(ハビエル・バルデム)が、ニューヨークの古ぼけたペットショップに足を踏み入れると、どこからか魅惑的な歌声が聞こえてくる。彼は歌っていたワニのライルを相棒にしようとするものの、ライルがステージ恐怖症だとわかり、去って行く。


それから長い月日が経ったある日、ライルが隠れ住む家に少年と家族が引っ越してくる。傷つき歌うことをやめていたライルは少年との出会いをきっかけに再び歌い出し、歌を通して少年と心を通わせていく。



これみてポイント

愛すべきキャラクターたち

目が正面についていて、やけに背筋のピンとしたワニのライル。

このビジュアルに最初は抵抗があるかもしれません。でも、あなたはすぐにライルの愛らしさに惹かれることでしょう。


ウィンズロウ・フェグリーが演じるジョシュはニューヨークに引っ越して新しい環境に馴染めずにいる内気な少年。


ハビエル・バルデムが演じるヘクターは野心的なショーマン。ライルが舞台恐怖症であることを知るとライルを置いて去ってしまうのですが、どこか憎めないお調子者。「ノ・カントリー」のシガーと同じ人とは思えない。


コンスタンス・ウーが演じるミセス・プリムはジョシュとは継母の関係。食品添加物を毛嫌いしている。

スクート・マクネイリーが演じるミスター・プリムは数学教師。学校では生徒たちになめられている。しかし、学生時代はレスリングのチャンピオンだった。


藤子不二雄的すこし不思議な居候

ライルは「グレムリン」のギズモや「ダンボ」のような悲しさと愛らしさを備え持つ不思議なキャラクターです。

日本人にとってもっと馴染みのあるキャラでいうと、ドラえもんやコロ助やオバQのようだとも言えるかもしれません。


本作の登場人物はそれぞれ悩みを抱えています。しかし、ライルと出会い、彼の魅力で悩みが吹き飛んでしまいます。しかも、ものすごくあっさりと。そこは絵本が原作ということでおとぎ話的です。


私のお気に入りはお父さんとライルの触れ合いのシーン。お父さんも可愛い。


魅力的なミュージカルナンバー

この映画の最大の衝撃は、歌とダンスのナンバー。まるでグレイテスト・ショーマンの子供版。


ライルの声優はオリジナルではショーン・メンデス、日本語吹き替え版はご存じ大泉洋でございます。芸能人声優は批判の的になりがちだけど、そこはさすがの大泉洋さん。というか、今回は歌しかないけど。本人曰く、セリフのように歌いましたとのこと。


洋ちゃんファンならもちろん吹き替え版で観ますよね。

おい!パイ喰わねぇか?


ライルのサントラはAmazonMusicで聴けるみたいです。


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